始めてみた

特に書きたいものがある訳ではないけど、なんとなく始めてみる。

2023年は日記を書こうとノートを用意していたけど三日坊主で終わり。ブログなら手軽かと思ってやってみることにした。しかし、もう11月とか嘘でしょ。

小説、ゲーム、アニメ・漫画の話が多いと思う。所謂オタクという分類。

 

今年の2月、1月に永井路子氏が亡くなられたというニュースを見てから、家にある永井先生の本を読み返した。

といっても「炎環」「雲と風と」「悪霊列伝」「寂光院残照」「この世をば」「噂の皇子」くらいしか持っていないけど、読んだ。

夢中で読んだ本もあれば、正直、飽き飽きしながらなんとか読んだ本もある。

最初に買ったのは「炎環」だった。これは夢中で読んだ。短編で読みやすいのもあったけれど、源氏と北条家の人々がどこに向かうのか気になって、一気に読んでしまった。ええ、これで終わり? のような話もあるにはあるけど、最後まで読み終えてため息が出た。感嘆の、というやつ。炎環というタイトルを読み返して、なるほどと思った。

今いちばん気に入っているのは「この世をば」

藤原道長が主人公で、平安時代が大好きな自分にとっては垂涎の本だった。が、2021か2022年に探し始めた時にはすでに絶版になっていて、メルカリをチェックし続けてようやく手に入れた本だった。そういう思い入れもあるかもしれない。三部作らしいが「王朝序曲」と「望みしは何ぞ」はまだ買えていない。

貪欲に権力を求めたというよりは、成り行きでトップになっちゃった道長。なんだか頼りないなあ。でも、そんなものなのかもしれない。とてもめんどくさい男で、目の前にいたら引っ叩いてやりたくなったと思う。そういうイメージがなかっただけに、おもしろかった。

 

永井先生の次は、池波正太郎氏の本を読み始めた。池波先生の本は、真田家絡みばかり持っている。真田騒動とか獅子とか、真田太平記とか。真田太平記について書き始めると軽く数万字はいく気がする。つい最近、何度目かの読破。褪せない。

 

合間に、今村翔吾氏の「童の神」を読んだ。平安時代の小説を探していた時に出会った本だった。「童」の文字を持つ鬼の話。真田太平記がお好きだそうで、文章の好みが合うのかもしれない。とても読みやすかった。三部作になるらしく、続刊が待ち遠しい。

「幸村を討て」も読んだけど、こちらは……少し苦手かもしれない。理由は、信之や家康を含めた登場人物たちが、妙に小物として描かれているように思えたから。自分の中で池波先生の真田家が神格化されているせいかと思ったけど、そういえば童の神でも、安倍晴明が普通のじいさんのように見えたから、そういう描き方なのかもしれない。

 

ところで、自分は日本史が好きだ。飛鳥時代後期〜幕末あたりを広く浅く好きだったけど、ここ数年、平安時代に強く惹かれている。なぜだろう。考えてみた。

たぶん貴族社会への憧れだ。この世を我が世と思っちゃうような人がいたり、和歌をはじめとした言葉遊びもおもしろいし、神事という、もっともらしい儀式も興味深い。

帝と、その周辺にいる貴族たちがすべてを決める。清々しいまでの選民意識。

「平家にあらずんば人にあらず」が驕り高ぶりの代名詞みたいに揶揄の対象になっているけど、それよりも前から「貴族にあらずんば人にあらず」だよね、と思う。由緒正しい地方の農民である自分にとって、そういう選ばれた人たちで構成された社会は、簡単に言ってしまえば、外国の映画スターに憧れるようなもの? かもしれない。

ただ、離れた位置から見ている分にはキラキラしているけど、実際に中に放り込まれたら窒息しそう。絶対に入りたくなし絶対に入れないからこそ余計に憧れるのかな、とも思う。

 

みたいな取り止めのない話を、ダラダラ書いていきたい。